安土城天守址に到達した後は、別のルートで下山することにします。
安土山には安土城の他に、ハ見(そうけん)寺という寺院も併せて建立されました。
↓これがその本堂跡です。
向こう側に三重塔が見えます。安土山で初めて建物を見ました。
しかし、近づいてみると.....↓
なんとボロボロです。。柵も壊れてたりします。まるで廃寺へ来たかのようです。
でもこれ、重要文化財なんです。
建立はなんと1454年。室町時代までさかのぼります。信長が安土城築城の時にここへ移築したものです。
日本国中で重要文化財を目にしてきましたが、ここまで放ったらかしの重要文化財は初めて見ました。。
あぁ....安土城。。。
日本史に燦然と輝く天下一の城が何故にこんな扱いなんでしょうか。。
安土城が不憫に思えてきました。。。
三重塔から長い石段を下って行くと仁王門があります。もちろんこれも重要文化財です。
↓ 映画「劇場版タイムスクープハンター 安土城最後の一日」でも出てきました。
このルートで麓まで下りてくると、羽柴秀吉邸跡の下に出てきます。
そして、入場門から外に出たところには石塁が築かれています。
なんと、ここは落城後、ずっと水田として使われていたそうです。
いや、稲作が大切なのはわかりますが、何も天下一の安土城で稲作しなくても.....
あまりの安土城の不憫さに目頭が熱くなってきました。。
本能寺の変がなかったら、この安土は今どうなっていただろう。。
そんなことを感じざるを得ない安土城址でした。
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さて、最後に安土城の石垣をレポートしておきます。
安土城が完成した後から、日本全国で築城ラッシュが始まります。江戸時代初期までに大坂城、松本城、彦根城、姫路城、熊本城、二条城、名古屋城などの名だたる城が次々と築城され、安土城建築の棟梁を務めた岡部家は、二条城・名古屋城の建築を任されました。
近代城郭の先駆けとなった安土城ですが、さすがに石垣には時代が反映されておりました。
↓角を出さずに、丸くラウンドさせた石垣。
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